しめてもダメなんです・・アニサキス
朝晩はだいぶ過ごしやすくなりましたが、まだ暑い日が続きそうです。
以前は救急病院の内視鏡室で勤務していた頃に、時間外で来院する患者さんの多くは、食道静脈瘤破裂(お酒の好きな方が多い地域でしたので(‘◇’)ゞ)とアニサキス症などでした。
当院でも、昨年は4名の方がアニサキス症で来院しました。皆さんが統一して召し上がったのが「しめ鯖」そして、統一しておっしゃる言葉が「しめ鯖なのに・・」
一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しないんです。
冷凍なら・・
アニサキスは-20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。 家庭用冷蔵庫は-18℃の場合が多いので、48時間以上冷凍しましょう。
加熱なら・・
アニサキスは60℃では1分、70℃以上で瞬時に殺すことが出来ます。 アニサキスが混入している可能性が高い場合は、過熱する事をオススメします。
ちなみに、アニサキスは毒性はないのでかみちぎって飲み込んでも大丈夫です。
そして、つい昨先日、アニサキス疑いで胃カメラした結果です。
下は去年までの統計です。春と秋が注意ですね。(厚労省統計)
原因食品摂取後2時間から8時間で発症し、締め付けられるような激しい痛みがあります。
嘔吐を伴い、下痢や蕁麻疹、が出ることもるので、心当たりあればご相談してください。ただし、救急病院ではないのですぐに対応は難しい場合もあります。激痛の場合は我慢せず救急病院に行くのが早く楽になる一番の方法です。
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