自粛生活で生活のリズムが狂ったり、運動がなかなかできない状況で起こりやすいのが便秘

慢性便秘ガイドラインでは「便秘とは本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義しています。毎日便が出る出ないの回数だけでは便秘とは言わないのです。食べる量が少なければ、出る量も少ないのは当然ですね。

・便秘型過敏性腸症

・排便回数減少型

・排便困難型

と分類されています。

便秘スコアなるものもありますので、自分が「便秘かな・・」と思った際は、どのタイプか知ってから治療方針を決めるのが良いと思います。

薬剤もそうですし、食材もそうです。便秘に良いとされる食物繊維も、水溶性と不要性があるので、どちらがいいのはタイプによって違います。また、FODMAPと呼ばれる消化しずらく腹満の原因となりうる成分を含むものもあります。

 

FODMAPを構成するアルファベットはそれぞれ

F(Fermentable):発酵性

O(Oligosaccharides):オリゴ糖

D(Disaccharides):二糖類

M (Monosaccharides):単糖類

P (Polyols):ポリオール(多価アルコール、糖アルコール)

 を意味します。

運動は、「適度な運動では腸機能に変化をもたらさないが、ジョギングなどの活発な運動は消化管の活動を高め、便秘の抑上効果があり、高齢者に関しても同様に活発な運動は便秘のリスクを減少させる」とガイドライン上で示しています。「適度」って難しいですね。汗をかくくらいで30分程度が目安。また、持病がある人は相談しながら運動内容を決めた方がいいでしょう。

ちなみに、便秘の「秘」には「とどこおる」という意味があるらしいです(*^^*)

 

nurse:F

代々木上原駅前内科クリニック