必要な検査を受けるには①
体調が悪くて来院した患者に、やみくもに検査をするのではなく、どんな病気が隠れているか「あたり」をつけで検査を選択する事が大事です。
<今回は超音波とレントゲンの違いについて>
★超音波検査
超音波検査は肺や脳の観察には向きませんが、腹部にある肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、子宮などの臓器、胸部にある心臓などの観察に向いています。特に、動いている臓器をリアルタイムに描くことができます。また、患者さんと一緒に画面を確認できます。
※リアルタイムと書きましたが、超音波は診ている担当者しかその時の状況が分かりません。定期的に診る必要がある際は、同じ担当者に診てもらう方がベターです。当院は院長がすべて実施します(心臓の場合は大田和枝医師です)
★レントゲン検査
レントゲン写真では、骨や石は白く、空気は黒く映り、脂肪や筋肉などはその中間の濃さとなって影絵のように映ります。1枚のレントゲン写真で胸腔内や腹腔内を見ることができますので、臓器の位置や大きさなどを確認することができます。肺は空気が入るので、黒く映りますが、水がたまると白っぽくなりますし、心不全では心臓が大きくなっているのが分かります。
レントゲン検査は全体的な評価を簡単に、患者さんに負担なく行える便利な検査です。精密検査というよりは、最初に状況を把握したり経過観察を行ったりするのに適しています。ただし、妊娠中の方には不向きな検査です。
当院では両検査とも実施しています。どちらか1つの場合もありますが、両方を組み合わせる場合もあります。病名を予測出来たら、必要時に採血やCTやMRI等提案します。
※CT,MRIは専門検査施設へ依頼になります。結果は当院でご説明します。
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