食べ物がおいしい季節、そして、年末に向けて胃腸の活躍も多忙となる時期ですね。胃腸は大事にしないといけないですね。

食事と消化の関係について今回はお伝えしましょう♪

 

食べものの消化にかかる時間

 

<胃>

胃の中に入った食べものは、胃液とまざって粥状になる。
食べものが胃に滞在する時間は、平均2~3時間。お肉や天ぷらなど脂肪分の多い食べものは4~5時間かかる。

<小腸>

小腸は、体の中で一番長い臓器で、のばすと全長6~7メートル。
内側の粘膜を広げるとテニスコート1面くらいになるといわれている。
胃から送られてきた消化物を、5~8時間かけて、さらに細かく分解し、水分と栄養分の80%を吸収する。

<大腸>

大腸の長さは1.5メートルほど。15~20時間かけて、小腸で吸収されなかった水分を吸収。
繊維質などの残りカスは、徐々に固形化されて便となる。

 

☝また食べ物によっては、果物は約40分、野菜は約2時間、ご飯などの炭水化物は約8時間、お肉は約12~24時間かかります。お肉を食べると胃がもたれるのは、通常約3~5時間の消化活動で済むところ、3倍以上の時間がかかるからです。

※これらを踏まえて、消化器関連検査絶食時間など調整します。

・腹部超音波は検査の絶食理由(心臓や乳腺、甲状腺は食事の制限はありません)

食事を摂る事により消化管のガスが発生し臓器を観察しにくくなります。また、食後は胆嚢から胆汁が分泌されるため胆嚢が収縮し内部の状態が見えにくくなります

・胃内視鏡検査

胃と十二指腸までの消化時間を考慮して、12時間はあけます。消化能力は個人差があります。胃の中に残渣が残ってしまうと検査の精度が落ちたり、嘔吐反射(おえっとなる)で残渣が気管に入って呼吸困難になると危険です。

前日の21時(9時)までにすませましょう。大腸検査も同様です。大腸は腸内を空にしないと見えないので、出し切らないといけません。

なので、検査含めて1日かかる検査になります。

 

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代々木上原駅前内科クリニック