色々な薬剤不足が生じているようですが、特に「カロナール(以下アセトアミノフェン)」が不足。好まれる理由は、小児から高齢者まで使用でき、解熱鎮痛薬の中でも副作用が少ない薬剤です。NSAIDsに比べて、消化管機能・腎機能・血小板機能への影響は少ないので、消化性潰瘍や腎機能障害(特に

透析患者様)、血小板凝集抑制などでNSAIDsが使いにくい患者さんにもアセトアミノフェンは使いやすいという特徴があります。すべての薬物は体内に入ってから「吸収」「分布」「代謝」「排泄」という過程があり、これに大きく関与するのが肝臓・腎臓です。異常があると薬剤効果が強く出たり、あるいは効かなかったり・・・もちろん、アセトアミノフェンに副作用が全くないというわけではありません。

生活習慣病の方や、健康診断をしばらくしていな方は定期的に状態をチェックする事をお勧めします。不調時に使用できる薬剤が限られてしまうこともありえます・・

※NSAIDs:NSAIDs(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)非ステロイド性抗炎症薬(アスピリン ロキソニン ボルタレンなど)

代々木上原駅前内科クリニック

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