がんセンターで相談支援を初めて間もない頃、上品なご婦人が右往左往していたので「ご相談ですか?」と声をかけた。「相談と言うか・・こんなことで良いのかしらと・・」と答えるので「困っているなら教えて下さいね」と続けた。すると、ご主人が頭頸部がんで手術後に、枕の状態で睡眠の質が違うと。病棟で使用している枕がとても良いので、購入したくて探したが見つからないとの事。では・・と私、病棟に連絡して許可を得、業者を教えてもらい電話した。この時、いつ退院予定で、いつから使用できそうか、準備が間に合わなかった時の対応を重点に対処し、奥様に情報提供した。

数週間後、1枚のはがきが私宛に届きびっくりした。達筆で綺麗な字・・「枕が購入出来、夫は毎日朝まで気持ちよく眠れ、夫婦で充実した日々がおくれています・・」・・よかったな・・(*^^*)

 

患者さんが相談したい事・知りたい事、困っている事は、当たり前な日常が変わった時に、気軽に手を差し伸べられる些細な・・でも重要な支援。そういう窓口って地域でも必要だと感じています。

代々木上原駅前内科

nurse:F

代々木上原駅前内科クリニック