今年は長雨で、8月にやっと梅雨明けです。この時期は、手足口病・プール熱(咽頭結膜熱)・ヘルパンギーナなどが流行ります。主な症状が、熱や咽頭痛なのでコロナ感染症と区別がつきにくいのですが、予防方法は基本的に同じです。

プール熱(咽頭結膜熱)

 アデノウイルスが目や口から侵入して、高熱やのどの痛み、目の充血などの症状を引き起こします。嘔吐や下痢を伴うこともあります。プールで感染する機会は多いですが、それ以外の普段の生活でも感染します。潜伏期間は3日から5日です。
◇予防方法:手洗い、うがいのほか、水泳前後のシャワーの励行や家庭内でもタオルを共有しないことなどが有効とされています。

◆ヘルパンギーナ

 コクサッキーウイルスによって引き起こされる乳幼児の疾患で、いわゆる「夏かぜ」の代表的なものです。咳やくしゃみによりウイルスを吸い込んだり、まれに患者の手を介してウイルスが付着した飲食物を摂取することにより感染します。突然の高熱で発症し、上あごに水泡や潰瘍ができます。潜伏期間は2日から7日です。
◇予防方法:手洗い、うがいの徹底が必要です。回復後も2週間から4週間は便にウイルスが排出されるので、手洗いを十分してください。

◆手足口病

 主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスを咳やくしゃみで吸い込んだり、まれに患者の手を介してウイルスが付着した飲食物を摂取することにより感染します。口の中や舌、手、足に水泡ができます。

発熱は比較的軽いことが多く、38度以下が殆どです。特に重症化することがあるので注意が必要です。潜伏期間は3日から6日です。
◇予防方法:手洗い、うがいを徹底してください。

 

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代々木上原駅前内科クリニック