このたび厚生労働省が7月末に2018年の日本人の平均寿命を発表しました。資料によりますと、日本人平均寿命は男性で81.25歳、女性で87.26歳で、男女いずれも過去最高を更新したそうです。これを世界で比較すると、日本人女性は香港に引き続き世界第2位、男性は香港、スイスに続いて世界第3位ということでした。日本はこれまで長らく長寿世界一を誇っていましたが、実はここ10年ほどは1位の座を他国に明け渡している状況です。決して日本の寿命が下がっているわけではないのですが、それ以上に世界各国でヒトの寿命が延びているということなのでしょうね。

さて、最近は香港が日本にとって代わり男女ともに世界一の長寿を達成しておりますが、何か秘訣があるのでしょうか?香港人の長寿の理由としてはいくつか考えられております。もともと”医食同源”という食事で健康を維持するという中華の思想が庶民に根付いており健康増進の意識が高いこと、またかつてイギリス領であった影響で西洋医学が浸透しており医療水準も高度であること、加えて香港政府が2000年から健康促進プロジェクトをたちあげて、老人が運動できる公共施設や体育館を増やしたり、禁煙運動を行ったり、高齢者の医療費助成を行ったりといった、高齢者支援を積極的に行ってきたこと、などがあげられています。日本も学ぶことがありそうです。

代々木上原駅前内科クリニック

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