新年あけましておめでとうございます。
昨年も代々木上原クリニックをご利用いただき、心より感謝申し上げます。

2025年を振りかえりますと、とにかく観測史上でも前例を見ないほどの暑い夏であり、この地域でも熱中症や体調不良を訴える方が大勢いらっしゃいました。各地で豪雨や台風による気象災害が相次ぎ、体調管理や生活環境の維持が難しい一年でもありました。診療の中でも、気候変動が健康に与える影響を改めて実感する場面が多くありました。

日本の医療・科学分野にとって明るい話題もありました。大阪大学の坂口志文先生は免疫の暴走を抑える「制御性T細胞」の発見を称えられ、ノーベル生理学・医学賞を受賞されました。日本の基礎研究の力が改めて世界に示されたのは記憶に新しいところです。再生医療分野でも京都大学グループが重症1型糖尿病の患者さんに iPS細胞から作った膵島細胞を移植する日本で初めての臨床試験を始めました。再生医療が「研究」から「実際の治療」へと確実に歩みを進めていることを示す象徴的なニュースでした。

2026年は戦後の団塊世代の方々がすべて75歳以上となり、日本人の約5〜6人に1人が後期高齢者となるという、世界でも例のない状況を迎えます。それにつれ慢性疾患や複数の病気を抱える方も増加し、医療や介護の需要がこれまで以上に高まることが確実です。一方で、医師や看護師をはじめとした医療人材の不足や医療財源問題も深刻化しており、限られたリソースをどのように大切に使うかが、これまで以上に議論されています。近年ではAIも医療分野に浸透してきており “効率の良い医療”が求められる中で、正しい医療情報をわかりやすくお伝えし、患者さんが不安なく医療を選択できるよう支えることが、私たち医療者の大切な役割だと感じています。

当院は “身近で相談しやすい、かかりつけクリニック”として、皆さまが安心して日々を過ごせるよう、今年もスタッフ一同、丁寧に、そして温かく診療にあたってまいる所存です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

院長  大田 幹

代々木上原駅前内科クリニック